動バランス取りによる更なる高速回転
いつも弊社のカップリング、ジョイント、トルクリミッタをご利用いただきありがとうございます。このメールでは人気の製品や設計に役立つ情報を定期的に配信いたしますので、引き続きよろしくお願いします。
最高回転速度200,000rpm対応
マイティの製品は、軸と軸をつなぐカップリングであるため、製品自体のバランスはとても重要です。
動バランス取りという、製品自体の釣合い良さの調整を行うことで、対応できる回転速度を高めてお使いいただくことができます。
動バランス取りとは、ご希望の回転速度で使用するために、カップリング自体に「肉抜き」を行い、アンバランスを取り除くことにより、回転に対するバランスの調整をすることです。
この調整を行わずに、高速回転で使用すると、回転時に振動やブレが発生し、それが原因でカップリングや周辺装置の破損原因になってしまいます。
釣合い良さには等級があり、カップリング単体で承ることができる最高等級は「G2.5」となります。マイティの製品に行う動バランス取りは、基本的に「G2.5」で行われます。製品組付け後、装置全体でのフィールドバランスを取っていただき、さらに高い等級の「G1」や「G0.4」と高める調整をお願いいたします。
動バランス取りを行った製品は、高速回転での使用が可能になるため、EVのモーター試験では大きなトルクをかけた状態であるにもかかわらず40,000rpmで使用されていたり、耐久試験では80,000rpmの高速回転で時間短縮に大きく役立っています。
マイティの小型ベローズでは最高200,000rpmという実績もございます。
ベローズ形のMBK/MKシリーズは、オール金属製で剛性も高く、パーツ点数も少ないため高速回転に一番適しているカップリングともいえます。
エラストマ形のMELシリーズは、中間体にエラストマを使っているため、本来は高速回転に向きません。ですが、振動減衰やミスアライメントを許容する特長を活かしたまま回転速度を上げたいというご要望も多くいただいています。
これらのシリーズを主に、高速回転向けのカップリングも、豊富にラインナップを揃えております。
製品出荷時には、動バランス調整を行った証明書も付属しておりますので、ご安心ください。
実際に装置に組み込まれてからも、ユーザー様とコミュニケーションを重ねてきたマイティだからこそ、高速回転で使用されてきた実績が年々増えてきております。
カタログに記載されている回転速度は、動バランス取りを行っていない値ですので、カップリングの回転速度についてお困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。
マイティは2022年11月に50期を迎えました。 |