許容ミスアライメントとは?
「許容ミスアライメント」とは、カップリングが受け入れることが可能な回転軸のズレ「偏心、偏角、エンドプレイ」の度合いです。
※「ミスアライメントって何?」に関しては、こちらを参照ください。
カップリングには、それぞれ「許容偏心」「許容偏角」「許容エンドプレイ」が設定されています。
さらに、許容ミスアライメント量は、偏心、偏角、エンドプレイの各許容値が規定値以下であることに加え、偏心、偏角、エンドプレイの許容割合の合計が100%以下であることが重要です。
例えば、「オルダムカップリング MJ-6」の場合、許容ミスアライメントは(上記表を参照)
許容偏心:0.8mm
許容偏角:1°
許容エンドプレイ:0.1mm
ユーザーの製品取り付け環境において、許容偏心が「0.5mm」あった場合、許容ミスアライメントの割合は「62.5%」です。
この場合、残りの「37.5%」で他のミスアライメントを許容する必要があります。
「37.5%」の残ミスアライメント%において、許容可能な偏角は「0.375°」までです。
この状態でさらに許容できるエンドプレイは0mmです。
このように、各カップリング毎に許容できるエンドプレイは、カタログ記載の数値に対して偏心、偏角、エンドプレイの相対値となります。
許容ミスアライメントの割合計算にはこちらのExcel計算表をダウンロードしてご利用ください。
数値を入力するだけで自動で許容ミスアライメントの割合を計算します。
※数値は理論上の値であり、実際のトルクや回転数によって変化する場合がありますので、余裕を持たせた数値で選定していただくことをおすすめいたします。選定に迷った時は、遠慮なく弊社カップリングマイスターにご相談ください。