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トルク制御|記事一覧

トルク制御とは?

トルク制御とはエンジンやモータからの発生トルクを「トルク設定範囲」におさめ一定水準に保つことです。トルク制御は回転機構を有する様々な機械で行われており、製品の品質安定や異常事態の制御に用いられています。トルク制御の方法には、モータの電流を制御することによってトルク制御を行う「電流制御」が一般的です。トルクを一定にキープしたい印刷機の紙送り軸や重量物移動で使用する天井クレーン等パワーアシスト用途に活用されています。

 

 

 


トルク制限とは?

「トルク制御」と類似の用語に「トルク制限」があります。

トルク制限とはエンジンやモータからの発生トルクが「設定トルク以上」になった場合、設定値以上にならない機能、また駆動軸と被駆動軸を完全に切り離す機能のことです。トルク制御と同様にータに流す電流を制限することで発生トルクを抑える「電流制限」の他、安全クラッチトルク・リミッタを用いてトルクを抑える「機械制限」があります。「トルク制御」に比べてシステムがシンプルで低コストで設置が可能です。

「機械制限」によるトルク制限には2種類あります。トルクを遮断することなく駆動側と機械装置を保護することができる「トルク・リミッタ」とトルク伝達を切り離し駆動側と機械装置を保護、過負荷が取り除かれた場合、自動または手動で連結することができる「安全クラッチ」です。

安全クラッチはトルク制限の中でも「安全装置」的な意味合いが強く、モータや設備を異常から守る為に使用されることが多いです。一方「トルク・リミッタ」はワークにかかる負荷を制限し製品を守るために使用されることが多くなっています。

安全クラッチの場合「負荷保持型(Gタイプ)」を選択することでトルク・リミッタと同様にトルクを設定トルク内に維持することが可能です(トルク・リミッタは「切り離し」することはできません)安全クラッチとトルクリミッタの違いに関してこちらを参考にしてください。

 


トルク制限 機械制限のメリット

トルク制限には「電流制限」と「機械制限」がありますが「安全クラッチ」や「トルク・リミッタ」を使用するメリットはどこにあるのでしょうか?一般的にトルク検出器と電流制限器を用いた「電流制限」に比べて「機械制限」は装置が小さくシステムをシンプルに構築することができます。また停電時や異常電圧による過負荷に対してもトルク制限に影響を受けにくいというメリットがあります。一方で安全クラッチやトルク・リミッタは電流制限のようなトルク値の微調整ができません。

 

トルクリミッタには外径φ26〜35㎜の比較的小型のものが多いのですが、マイティでは外径φ57、73㎜のトルク・リミッタもラインナップされています。一方安全クラッチは外径φ63㎜から重工業向けの外径φ700㎜を超える大型なものまで用途に合わせて様々なタイプがラインナップされています。


トルク・リミッタ MTLAシリーズ

 

マイティのトルク・リミッタMTLAシリーズはユーザーが任意にプリセット・トルクを設定できる乾式多板摩擦クラッチで「機械制限」によるトルク制限が可能な製品です。オン・オフ機構、オーバーラン防止装置、過負荷保護装置、ブレーキなどの幅広い用途でご利用いただけます。低速から高速回転まで幅広く対応MTLA-57ではMAX9,000RPMまで対応が可能で、回転を一方向のみに対応したMTLA-57SRも登場しました。


MTLAには乾式多板摩擦クラッチとしては珍しい大型タイプが2種類ラインナップされています。大径にも関わらずイナーシャが小さく軽量、もちろんMTLAの特徴であるトルク調整が容易さや扱いやすさは大きくなっても変わりません。


MTLA-57以下のサイズではミニチュア・スリップクラッチのMSCシリーズをご利用ください。


マイティのトルク・リミッタ

マイティが取り扱うトルク・リミッタはお客様の細かなニーズに最短納期でお応え、豊富なラインナップを取り揃え、お客様のニーズに合ったセミオーダーメイドが1点から可能です。

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