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2019326 日刊工業新聞 16面「あすを創る」


2019326 日刊工業新聞 16面「あすを創る」

(株)マイティ  カップリング・クラッチ 〜重工業向けで大型に照準 製鉄業や造船業、建設業など〜

 軸継手で”世界を繋ぐ、人を繋ぐ、企業を繋ぐ”マイティ (名古屋市千種区今池1の2913、神谷誠社長、☎︎052・733・6614)は、カップリング、クラッチ、ジョイントを専門に製造販売する創業46年のメーカー、その専門性は金属製ユニバーサル・ジョイントを米国の大手企業へ大量に輸出したことが始まりである。その経験から市場の要請に沿う製品を次々に開発し、需要に応えるとともに新しい分野での市場開発、開拓を進めてきた。

 そんなマイティと同じくドイツでカップリングを製造販売しているR+W社はベローズ、カップリングを主体とする創業29年の高技術力を備えたメーカーとして評価されている。

 マイティとR+W社はディストリビューター契約をしており、マイティは日本国内での販売を行なっている。両社は今まで精密分野で培ってきた技術力を存分に発揮し、さらなる新しい分野として重工業の扉を開いた。製鉄業、造船業、建築業において使用される装置、機械トルクは精密分野の何百倍、何千倍をはるかに超える。その装置、機械に合わせて最大208Nm2080KNm)を伝達することができるカップリングの販売を開始した。

 また、カップリングだけでなくオーバーロードの際に発生する過負荷を完全に遮断する安全クラッチも販売を開始した。

 トンネルを掘るシールドマシン、金属を細かく刻むシュレッダー、頑丈な岩を砕く粉砕機、削岩機など使用時には想定外のオーバーロードが発生することがある。その際に発生する過負荷を完全機械式で遮断し周辺装置を守ることが可能。過負荷の原因を取り除いた後、再連結することで再び動力を伝達できる。

 安全クラッチを使用しない場合は、この過負荷発生時にはカップリングの破損だけではなく、周辺の装置にも過負荷が伝達され、さまざまな部品が破損することになる。破損の修復には莫大な時間と費用が発生し、時には大きな事故にもつながる。

 安全クラッチを使用することにより、過負荷発生の原因も追求でき、その後の復旧にかかるのはクラッチの再連結だけで費用も時間も大幅に削減できる。

 大型安全クラッチは200−25Nmで用意されており、それぞれトルク調整範囲があり、その範囲内であれば客先で自由にトルク設定が可能。また、完全機械式のため、駆動源が不要で誤作動を起こさない。さらにミリセックオーダー(0.001秒台)で過負荷を遮断する。

 この大型安全クラッチはさまざまな軸締結方法を選択可能。キー締結、テーパーロック、フランジ締結など。大型ジョイントと締結し使用することもできるし、安全クラッチとカップリングを一体化し二軸間で使用することも可能。また、一体化するカップリングも選択できるため、用途に合わせてさまざまに組み合わせられる。

 重工業の世界は一品一様の世界である。マイティはそんな一品一様の設計に一個からでも対応できる。